【憲法】この憲法に、私たちは何を見ているのか

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【憲法】この憲法に、私たちは何を見ているのか

第1章:カミさんの「平和の象徴」発言

いやぁ〜、うちのカミさんがね、「やっぱり日本国憲法って、平和の象徴よねぇ」なんて呟いてたんですよ。テレビで改憲の話題が出るたび、目を細めて頷くんです。「9条があるから、日本は戦争しなくて済んでるのよ」ってね。

でもその直後、「ミサイルが落ちてきたらどうするのかしら…怖いわねぇ」とか言ってるんですよ。どっちなんですかねぇ。平和を願いながら、同時に脅威に怯える──この“二重思考”こそが、いまの日本人のリアルな姿なのかもしれません。

もっと言えば、「平和」とは“戦争がない”というだけの状態を指すのか、それとも“安心して暮らせる日常”のことを言うのか。うちのカミさんの言葉の裏にある、そのモヤモヤがね、私にはどうにも気になるんですよ。

第2章:理念と現実のねじれ

私ゃね、「理念」ってのは大事だと思ってるんですよ。心の拠り所になるし、国家としての“背骨”になりますからな。でもね、それが現実から浮いちまったら、ただの“お題目”になっちまう。特に憲法9条――そりゃ立派なもんです。「戦争放棄」「戦力不保持」…戦後の日本が、もう二度と戦火に巻き込まれないようにって、祈りを込めた文章だと思いますよ。

だけど、現実を見りゃ、自衛隊がいる。制服着て、災害現場では懸命に働き、海外では海賊対処で護衛艦を出す。極めつけは、弾道ミサイルに備えてPAC3を展開してる。これが「戦力」じゃなけりゃ、いったい何なんですかねぇ。自衛隊の皆さんには頭が下がる思いですが、それと同時に「建前と実態」のズレに、日本という国の“構造疲労”を感じるんですよ。

しかも、政治家たちはこのズレを前提にうまく立ち回ってるようにも見える。改憲派は「現実に即した憲法へ」と言い、護憲派は「理想を守れ」と叫ぶ。でも、そのどちらの声も、庶民の“日常感覚”からは、どこか遠い気がしてならないんですよ。

第3章:GHQの置き土産と独自性の模索

この憲法、アメリカのお仕着せだって話もあります。GHQの草案を元に作られたってのは、もう公然の事実。たしかに、日本の戦後復興においては、あの時代に必要なものであったのかもしれません。でも、あれからもう70年以上。時代は変わり、国際情勢も変わり、日本人の価値観だって変わってきてる。

なのに、憲法だけが“神棚の上”に置かれてるような状態が続いている。変えてはならぬもの、触れてはならぬもの、まるで“聖域”のように扱われている。

カミさんもよく言うんです。「戦争は絶対ダメよ!」ってね。そりゃごもっとも。でも、「そのために私たちが何を準備すべきか」って話になると、急に口ごもる。私ゃね、「戦争をしないためにはどうするか」という発想と、「戦争できない状態でいいのか」という現実の検討は、切り離して考えるべきだと思うんですよ。

理想だけでは国は守れない。でも現実だけでは心が枯れる。その間をどう繋ぐか──それが、本来の憲法議論じゃありませんかねぇ。

第4章:“変えない”ことの安心、“変える”ことの不安

カミさんの言葉を借りれば、「変えるのって怖いのよ」。確かに、憲法というものは、国家の“根幹”です。むやみに触れば、大きな混乱を生むかもしれない。だけど私は、こうも思うんです。「変えないままで、守れる平和があるのか?」ってね。

私の古い仲間に、現場で何十年も働いてきた元自衛官がいるんですがね。「俺たちは“グレーゾーン”でやってきた。だけど、いつまでグレーでいられるのか」ってぼやいてましたよ。国の法律と、自分たちの任務とが、合ってないってわけです。

“変える不安”は確かにある。でも、“変えない不安”も、そろそろ直視するべきじゃないですかねぇ。いざという時、この国をどう守るか。誰が、何を担うのか。それを曖昧にしたまま、「平和だ平和だ」と言ってるうちは、むしろ不安が膨らむ一方じゃないかと思うんですよ。

第5章:国民のものとしての憲法へ

本来、憲法ってのは「国民が国家に命じるルール」だと言われます。でも今の日本の憲法論議を見てると、「誰かのために守られているもの」のような、そんな錯覚に陥ります。

カミさんみたいに、「憲法9条があるから平和だ」と信じている人を責めるつもりはないんです。むしろ、そう信じられる心があること自体、すごいことなんですよ。ただ、それだけで現実が成り立ってるわけじゃない。

私たちが問うべきは、「いまの日本社会が直面している課題に、この憲法は応えているか?」ということ。そして、「私たちは、この国をどう生きたいのか」ということ。その問いを避けて、「変えるべきじゃない」も「早く変えるべきだ」も、どちらも空疎に響いてしまうんです。

まぁ、うちのカミさんには「そんな小難しいことより、早く晩ごはん食べて」って言われるんですけどねぇ。でもその晩ごはんを、安心して食べ続けられる国であるためにこそ、憲法をどうするかは、避けて通れない道だと思うんですよ。




 

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