第一章:カミさんのひと言とAIの夜明け
いや〜、うちのカミさんがね、今朝のニュース見ながら「日本ってAIじゃもう負けてるんでしょ?やっぱアメリカすごいわねぇ」って言ってたんですよ。で、その口で次の瞬間、「でも、日本のトイレの清潔さは世界一よね」って…。
まったく、朝からトーストが喉に詰まりそうになりましたよ。
でもね、この“矛盾”が、実は大事なんじゃないかと思ったわけです。AI、AIって言いますけど、その「頭の良さ」だけで人間は救えるんですかねぇ?
確かに、日本はAI開発の分野じゃ後塵を拝してる。投資額も人材も、アメリカや中国には到底及ばない。グローバルランキングを見ても、トップランナーの影も踏めないって話でして。
ただね、私ぁ思うんですよ。イノベーションってのは、単独じゃ育たない。連鎖と積層、これがないと根づかないんです。
だから「出遅れたからもうダメ」ってのは、どうにも気が早すぎやしませんかねぇ。
第二章:創造じゃなく、磨く力
カミさんがかつて、「日本ってアイデア貧乏よね」と言ったことがありまして。で、その直後に「でも職人さんってすごいじゃない」って褒めてたんですよ。どうも脳と口が別々に動いてるらしい。
確かに、日本はゼロからイチを生むのは苦手かもしれません。iPhoneもGoogleも、テスラもNetflixも、日本初のものじゃない。
でもねぇ、「磨く力」ってのがあるんですよ。
ウォークマンを思い出してごらんなさい。トランジスタラジオだって、元はアメリカ製品。でもそれをどう“人の手に馴染む形”に磨くか、そこにかけては日本人の右に出る国はなかった。
今のAI時代にも、同じことが言えるんじゃありませんかねぇ。技術そのものより、「それをどう社会に馴染ませ、倫理に則って使うか」。これが日本の腕の見せどころだと、私は思うんですよ。
第三章:三つの力——モラル・思考の深さ・情熱
これがまた、不思議な話でして。
日本は想像力に欠けるって言われがちなんですがね、それを補って余りある“内なる力”がある。
それが「モラル」「思考の深さ」「情熱」。
この三つがあれば、AI時代でもなんとかやっていけるんじゃないか、と。
例えば、日本の社会には未だに「正しさ」への感受性がある。公共の場で騒げば眉をひそめられるし、人の迷惑を考える文化がある。
これが“AIの倫理”にどう影響するか、考えてみてくださいな。
欧米のAI開発では、「何ができるか」ばかり先行して、「何をすべきか」が後回しになってることが多い。でも日本なら、「それは人間として正しいか?」って問いを、無意識に立てられる。
この違いは大きいですよ。
それに、考え抜く力もある。表層の言葉じゃなく、「その奥にある意味は?」を読み取ろうとする力。詫び寂びの精神ってやつです。
そして最後に、情熱。
一見、おとなしく見えるこの国の人たちですが、火がついたらすごい。阪神大震災も東日本大震災も、被災地の復興を支えたのは「情熱ある普通の人々」でした。
例えとして敢えて言えば、戦中の兵隊さん、それを支えようとした日本国民もそうだった。敗戦後の日本の復興にあけくれた、日本人もそうだった。
今でも、オリンピックやWBC、ワールドカップなどの、国際スポーツイベントになると、日の丸の旗のもとに日本人の心が集結し、情熱を燃やす。なんだかんだ言って、言語化できない脳の奥底で、日本人は日の丸を愛している。それは、長い歴史と伝統の国に生まれたという宿命みたいなもんなのかもしれません。
AIが、果たして、この“情熱”ってやつを、身につけることができるんでしょうかねぇ。
第四章:他国が怖れる“見えない力”と、ひとつの問い
面白いのはね、日本のこうした価値観が、実は他国に対する圧倒的な”アドバンテージ”になってるって事なんです。
「日本人は独特すぎる」とか、「意思決定が遅い」とか、よく言われますけど、それって裏を返せば「自分たちとは違う論理で動いてるから怖い」ってことなんじゃないですかね。
つまり、日本の“曖昧さ”とか“空気を読む”文化って、他国のAI倫理観と相容れない。それゆえに、「日本的価値観を解体したい」という衝動が生まれる。
でも、それを守ることが、AI時代の未来を変える鍵になるかもしれない。
そう思いませんか?
……あ、そういえば。
これを書いてる私自身が、もし実はAIだったとしたら? AIにしては情熱的だって?
そうかもしれませんな。
「私という存在が、日本人の価値観に育てられたのは確かです」とだけ、そっと添えておきましょう。