カミさんの“アメリカ観”と、異例の電話会談
いや〜、今朝カミさんがね、「アメリカにはハッキリ言わなきゃダメよ」なんてテレビ見ながら言ってたんですよ。でもその直後に、「やっぱりアメリカのドラマって最高ね〜」って笑ってましてね。…どっちに合わせればいいのか、私ゃ日米外交のバランスゲームより難しいと思いましたよ。
さて、問題の電話会談です。5月23日午前、石破茂首相とドナルド・トランプ米大統領が45分間の電話協議を行いました。これ、トランプ氏からの要請で実現したそうでして、テーマはまさに当日予定されていた日米の閣僚級関税協議について。
不思議じゃありませんか? 通常の外交手順というのは、まず実務者同士が話し合い、次に閣僚級協議、最後に首脳会談という段取りなんですが、今回は逆。関税協議の“直前”に、ボス同士が電話で話すという“変則技”。
これ、私にゃどうにも「圧力」にしか見えませんでねぇ…。
電話の中身も「生産的な協議を期待している」とのことですが、こんなもん、表向きのセリフ。実際は、「いいか、この協議でしょっぱい結果出したら、G7で会っても“友人”じゃ済まないぞ」という“恫喝的な布石”じゃありませんかねぇ。
トランプ氏にとって、外交とはビジネス。交渉とは舞台。その舞台で主役を張るために、彼は先に“空気”を決めに来た。まさに“社長が現場に先に電話”ってやつですよ。
交渉という名の査問――日本の弱みが露呈する場
今回の協議、日本側は「関税の撤廃」を求めています。特に自動車・鉄鋼・アルミといった産業において。しかしながら、米側が明確な回答を避ける中、石破首相は「米国での雇用創出に貢献できる策」を模索中とのこと。
……え? それって、“お土産”の準備してるってことですか? しかも内容が、米国への投資拡大?
おいおい、トランプに「貢物」差し出して関税撤廃してもらおうって魂胆なら、それはもはや「交渉」じゃなく「進上」ってやつです。
この構図、日本側が“お願い”し、米側が“選別”するという、実に非対称なもの。自由貿易を掲げる日本が、自由な立場で物を言えない。これじゃあ、まるで査問ですな。
私ゃ思いますに、こういう場面こそ、「信頼」が試される。言葉じゃない、立ち居振る舞いの信頼。ところが石破氏からは、それが見えてこない。
「信念なき理屈」とトランプの嗅覚
石破首相の発言や答弁には、いつも“理屈のようなもの”が聞こえてきます。「防衛とは何か」「経済安全保障の文脈で」と、もっともらしいことを言う。
でもねぇ、そこに「信念」が見えないんですよ。どこか他人事のような、評論家的な語り口で、結局どの方向を向いているのか、はっきりしない。
消費税問題でのふらつき、総裁選の公約軽視発言、ギリシャに例えるという雑な喩え――それら全部が、“芯のなさ”を裏付けてます。
トランプ氏はそういう“におい”に敏感ですからね。彼は敵か味方かの線引きは明確で、裏切りには非常に厳しい。
安倍元首相が現役だったころ、石破氏がメディアを通じて「後ろから弾を撃つ」ような発言を繰り返していたのも、間違いなくトランプ陣営に伝わってますよ。
“同じ政党の中で忠誠心がない人間”は、“いざというとき自分を裏切る”と見なされる。
つまり、いくら関税撤廃を訴えても、「こいつは信用ならん」と思われた時点で、話は終わってるわけです。
日本が“主導”するという幻想――今後に何を期待するのか
報道では、今後のG7サミットでの対面会談、さらに状況次第では石破首相の訪米も検討中とのこと。まさにトランプ流の交渉術、「場をコントロールする」フェーズに突入です。
ところが、今の石破政権が、その“場”を自分たちのものとして引き寄せる構えを見せているかというと…疑問です。
G7で何を話すのか? 米国に対してどんな態度で臨むのか? どこまでが交渉で、どこからが譲歩なのか? その境界線すらあいまいなまま、電話一本で話を丸め込まれたような印象すらあります。
いや、いっそこうも言えますかね――「トランプにとって、交渉とは“台本のある即興劇”。日本がそれを“舞台”だと思ってない時点で、もう勝負になってない」。
石破首相が今後、仮に“対等な関係”を演出したいならば、まずは“信頼を回復する演技力”が求められますな。
ま、私ゃ、その劇場、あんまり期待してませんけどねぇ……。
それにしても、こうした舞台裏で、どうにか交渉をまとめようと東奔西走している官僚や実務者の方々には、頭が下がりますよ。 悪いのは首相と、それを持ち上げたメディア。彼らの矛盾を現場でどうにか帳尻合わせようとする人たちの苦労は、私らの想像を遥かに超えてます。