カミさんの“お人好し外交”──形式と結果のすれ違い
いや〜、今朝カミさんが「アメリカの言いなりはよくないわよね」なんて言ってたんですよ。でもその口で、Netflixの新作ドラマはしっかりチェックしててねぇ…。いやはや、どっちなんだか。
日本の外交も、カミさんと似てる気がしてなりません。口では「アメリカに媚びない」と言いながら、いざというときは“お願い外交”に走ってしまう。まったく困ったもんです。
さて、今回の赤沢経済再生相のワシントン出張。肝心の会談直前に、石破首相がトランプ氏と45分間の電話会談をやったそうじゃないですか。これ、普通なら交渉後の“儀式”として行われるはずの首脳会談が、前日に組まれたというのは異例中の異例。
「アメリカの言いなりにならない」という言葉とは裏腹に、実際にはトランプ流の“恫喝外交”に屈してるように見えるんですよ。
カミさんも「形ばっかり立派にしてもダメよ」と言うんですが、外交の世界じゃ“形を整えれば結果はついてくる”なんて甘いもんじゃない。肝心なのは、駒をどう並べて、どのタイミングで切り札を出すか。
この点で、トランプは実に狡猾。経済、安全保障、選挙…全部まとめて一つの勝負にしてしまう。日本が縦割り行政で「関税は関税、安全保障は安全保障」と分けて話すのに対して、トランプは“ぜんぶ乗せ”の総合格闘技を仕掛けてくるんですから、勝てるわけがない。
結局、日本の“形式主義”はアメリカにとって「退屈で成果がない」と見られているかもしれない。ま、うちのカミさんのドラマ愛に免じて、日本外交ももう少し結果を出してほしいもんですよ。
日米の溝が縮まったと申し上げる段階にない=関税協議で赤沢再生相 https://t.co/cgI9xAjviX https://t.co/cgI9xAjviX
— ロイター (@ReutersJapan) May 24, 2025
赤沢発言ににじむ“敗北の演出”──外交レトリックの裏側
今回の赤沢再生相の言葉、「溝が縮まったと申し上げる段階にない」なんて、妙に歯切れが悪い。普通、外交の現場じゃ「引き続き前向きに協議する」みたいな、あいまいな前向き表現が並ぶもんですが…これは異例です。
あえて言えば、赤沢氏は「交渉が進んでいない」と正直に吐露したわけで、誠実さは感じます。ただ、外交の場では“誠実”がそのまま“無能”に見られる危険もある。困ったもんですよ。
「交渉は期限を設けた方が負ける」という言葉も重たいですなぁ。裏を返せば「アメリカは期限を設けずに好き放題できる立場にある」と自白してるようなもん。
さらに、「早く合意すればよいものでない」というフレーズ。これは昔から外交の現場で、“成果が出せない”ときの言い訳に使われる常套句。要するに「成果がなくても仕方ないよね」と言い換えてるだけです。
カミさんはよく「優柔不断が一番ダメ」なんて言うんですが、今回の発言はまさにそれ。交渉の場で“迷い”を見せたら、向こうは「ならこっちの言い値でいいな」と踏み込んできますからねぇ。
結果として、赤沢氏の発言は“敗北の演出”にしか見えない。なんとも苦い話です。
“安全保障は別”という幻想──アメリカのゼロサム思考と中国カード
「安全保障は別」と赤沢氏は強調しますがね、アメリカから見りゃそんな区別はないんです。
トランプ流の交渉術は「全部パッケージ」。経済、安全保障、技術、果ては選挙対策まで、相手に“得”がなけりゃ味方扱いすらしない。
うちのカミさんが「アメリカの言いなりは嫌」なんて言いながら、ドラマに夢中なのと同じで、日本は“安全保障は同盟、経済は別”なんて言いながら、アメリカに成果を出せない。
そして厄介なのは、中国という存在。アメリカにとっては中国は敵だけど、交渉相手としては「決断力もパッケージ力もある」。
「中国は話が通じる、日本は煮え切らない」。そんな風に見られているかもしれない。
本当は日本が「中国と決別してアメリカに寄り添う意思」をはっきり示すべきなんですよ。カミさんの「中国製は怖いけど経済は仲良くしないと」っていう二枚舌と同じで、日本も腰が据わらない。
結局、安全保障カードすら“武器”にならないまま、アメリカに足元を見られちゃう。困ったもんですな。
トレンチ警部補の提言──複線戦略交渉への転換を
いやぁ、ここまでくると、もう戦術転換しかないでしょう。
日本がやるべきは、“単線交渉”から“複線パッケージ交渉”への切り替え。
経済、安全保障、技術協力、雇用創出…ぜんぶまとめて、「これを出すから、これをくれ」とやるしかないんです。
そのためには、“総合使節団”をつくるべきです。防衛、経産、外務…さらに産業界の代表まで連れて行って、「これが日本の覚悟だ」と示す。
そして、交渉の場では“お願い”じゃなく“提案”をする。
「アメリカにこれだけの利益をもたらす。だから関税で譲れ」と堂々と言えばいい。
カミさんの「がんばってるのよね」という優しさはありがたいんですが、外交じゃ“結果で示す”しかないんですよ。
締めぼやき
いやぁ〜、外交ってのは「誠実さ」だけじゃ通じない。むしろ誠実さが「交渉力の弱さ」に見えることもある。
カミさんは「誠実ならいいじゃない」なんて言いますけどねぇ…アメリカ相手じゃそれじゃ通じないんですよ。
今こそ、肚(はら)を決めて、複線交渉に挑まなきゃいけない時だと思うんですよ。
この6月のG7が、日本外交にとっての正念場だ。さぁ、石破さん、次は結果を見せてもらいたいもんですな。