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バレンタインデーの素敵な贈り物〜Jazz Live 山口武&CHAKA
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先日こちらのブログでご案内させていただいた、ギタリスト山口武さんとシンガーCHAKAさんによるジャズライブ。

昨日、2/14に満員のお客様にお越しいただいて、とても素敵な夜になりました。

ギター、歌が素敵なのはさることながら、お客様たちが温める柔らかい空気が、昨夜のライブを一層素敵なものにしたように感じます。

それだけじゃなく、僕達Jintaメンバーにとっても、音楽以外にも得るものの多いライブになりました。

なんといっても、お二人のプロフェッショナルな姿勢。

山口武さんは、Jintaでは何度かライブをして頂いているので旧知の仲ですが、CHAKAさんにお会いするのは初めてです。

お会いして、当然のことながらご挨拶するんですが、「ん?」と最初に違和感を感じてしまいました。
なんというか気持ちが通じ合わないような感じで、会話もいまいち弾みません。

Jintaのスタンスとしては、ミュージシャンと力を合わせて、ライブをよりいいものにしようと考えているので、ライブ前のコミュニケーションで気持ちを通じ合わせたいと考えていました。

決して無愛想というわけではないですし、つっけんどんというわけでもないんです。

「やっぱり歌手としてスターダムを歩まれる方というのは、こういうもんなんかな?」と、ほんの少し戸惑いました。

まぁ、これは僕が接客を仕事としているので、人の心を推察しようとするクセのようなものが、そういう気持ちの反応を引き起こさせたにすぎず、店としてお迎えするという立場でなければ気にもならない”些細なこと”だと思います。

ところが、この「些細なこと」がライブを大きく左右させることを知らしめられました。

リハが終わり、お店がオープンするとお客さんが入ってこられるんですが、CHAKAさんは殆どお客さんと言葉を交わしません。

そして満席となり予定時刻からライブがスタート。

そこからはプロフェッショナルのお二人ですから、素晴らしい演奏が展開され、お客さんはもちろん、微妙に戸惑っていた僕もグイグイとライブの世界に引き込まれます。

そして、いつの間にかお二人とお客さんが一体となってお店全体にとても温かい空気感が満ちてしまいました。

僕も、先ほど感じたほんのちょっとの戸惑いをすっかり忘れて、更には不覚にもお客さんへのサービスを忘れて(笑)、その空気感に浸ってしまっちゃいました。

さすがプロだなぁと感服するわけなのですが、これが「些細なこと」によるものだと気付いた時に、とても感慨深い気持ちになりました。

ライブが終わってからのCHAKAさんは、とてもリラックスされて、お客さんたちと記念撮影に大忙し。色んな方と言葉も交わし合って、お客さまは皆さんそれぞれに小さなカフェ空間でのライブの醍醐味を堪能されたことだと思います。

お客さんが帰られてからは、僕等Jintaスタッフたちと、楽しく談笑。そしてみんなで記念撮影をパシャリ。

2016-02-15 08.04.24

だれもが笑顔で終わったライブとなったわけです。

ではなぜ、先述した「些細なこと」が、このような温かいライブを実現させるに至ったのか。

ライブというのは録音物と違い、その場の空気も含めて創りだされる時空が作品といえます。ですので、例えばJintaでのライブの場合、そこにいるお客さんはもちろん、僕達Jintaスタッフもこの作品作りに参加していると考えてもいいわけです。

となると、参加者全員がライブを引率するお二人に、協力的であることが非常に重要なわけです。

それならば、ライブ前から店のスタッフやお客さんと、心を通わせて協力しあえる関係づくりをしたほうがいいように思いがちですが、実は真逆なんですね。
それはお客さんや店のスタッフとの依存関係になりかねず、更には情の深いライブ参加者はなんらかの方法で、ライブを引率する演者を応援する気持ちから、アクションを起こします。
拍手や手拍子、声援であれば、これはもちろんいいのですが、ややもすれば空気が和みすぎてるが故に、配慮のない物音であったり、お客さま同士によるライブとは無関係のお喋りであったり、場合によっては進行を妨げるヤジが発生したりする可能性すらあります。

質が高く内容の深いライブでは、それらのちょっとした雑音が、ライブのクウォリティーを下げてしまう可能性があります。如何に実力の高い音楽家であっても、これを演奏で補うことは至難の業です。

お客様や店のスタッフとの依存関係を断ち、その時空を制しパフォーマンスでお客様に満足を提供する。これこそがプロフェッショナル。

おそらくお二人は店入りする瞬間から、プロとしての最善の振る舞いとっていたのでしょう。

私はそれを「些細なこと」と受け取り、不覚にも少し戸惑ってしまった。実にお恥ずかしいです。

でも、それによって緊張感を持てました。それがJintaスタッフたちや連れてきていた息子にも伝わり、ライブ中の物音などが発生することのないよう、皆が細心の注意を払って対応してくれました。

飲食店ですから、お客様にご注文を勧めたり、皿やグラスを洗ったりするのが仕事なのですが、この時ばかりは”何もせずに見守る”ことが僕達の最も重要な仕事になり、そのことに気付きその通りにできたというわけです。

もしかすると、最初の僕と同じように受け取り、その気持ちのままCHAKAさんを認識してしまう方もいらっしゃるかもしれません。それはプロとしての厳しい姿勢であって、その人柄はとても情深い方です。
ライブが始まってからは、その音楽と人柄の温かさに僕等も本当に和み、プロフェッショナルとしての生き様に感激いたしました。

CHAKAさん、武さん、本当に素敵なライブをありがとうございました。

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