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「ローリングストーン」とは、自由が手に入り、転がる限り苔が生さない石のように、自由であり続けるための護符だ
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ローリングストーンズが何故ローリングストーンズなのか

ローリングストーンズの名前の由来は、シカゴブルーズの巨人マディー・ウォーターズが歌う「Rollin’ Stone」だというのは音楽好きには知られた話。

この曲の原曲はCatfish Bluesという、BLUESの大御所をはじめジミヘンドリックスにとどもらず、多くのミュージシャンが演奏するブルーズの古典楽曲だ。

マディーの「Rollin’ Stone」を直訳すると、こうだ。


    ナマズ(Catfish)が深い青い海を悠々と泳ぎ、美女がそのナマズを釣り上げる。俺もそんなナマズになってみたいもんだ。

    俺は女の家に行った。「ちょうどダンナが出かけているところだから入って!」という。「ちょうど今いないのよ。今ちょうどいないの。」と…。

    俺の母親は親父にこう言ったそうだ。俺が生まれる前だ。「子供が出来たの。男の子。その子につける名前は”転げる石”という名前よ。そう、この子は”転げる石”。」

    俺はやれそうな気がするんだ。時間は長くはない。
    まずは一服。(この一節はどう訳していいのか理解らない)
    来た道を戻るんだ。そう、来た道を…。

muddy-waters

こういうブルーズは往々に、女を漁る荒くれ男のイメージで解釈され、例えばCatfish(ナマズ)は男性のセックスシンボルのメタファーだと思われがちだ。その歌を聴いて黒人女性たちがキャーキャーと歓声をあげる。黒人独特の野性的なイメージが、そう解釈させるのだろうか。

アフロアメリカンの歴史に思いを馳せる

果たして、ほんとにそうなのか?
Bluesは黒人の自由への叫びであり、希望であり、讃歌だ。

The_Slave_Trade_by_Auguste_Francois_Biard
“The Slave Trade” by Auguste François Biard, 1840

以下僕の勝手な解釈を書いてみる。

    この歌詞で出てくるナマズはセックスシンボルではなく黒人そのものだ。

    それにしても、なぜ淡水魚のナマズが海を泳ぐのか?
    この歌に出てくる深い青い海とはおそらく、大西洋であり、それは黒人が生まれた地から無理やり船に押し込められて連れて来られた悲しみの象徴である海を悠々と自分のもののように泳ぎたいという願望。
    ナマズは淡水という狭い世界の底で、暗く生きる哀愁を暗にあらわしているのかもしれない。
    そのナマズを釣り上げんと竿を垂らす美女は「自由の女神」だ。

    Statue-of-Liberty

    1865年のアメリカ合衆国憲法修正第13条の成立(奴隷制の廃止)の21年後に自由の女神は完成した。

    自由の女神が、夫(支配者)の留守の間に、奴隷を迎え入れる。自由を手に入れるチャンスは必ずある。女神はきっと歓迎してくれるだろう。希望。

    そして、子供につけた名前「ローリングストーン」とは、自由が手に入り、転がる限り苔が生さない石のように、自由であり続けるための護符だ。

    護符を手に入れた黒人たちはその地に根を生やし、生きていく。精神を取り戻し生きていくのだ。

世界的なロックのスーパースターたちがBluesに惹かれた本当の理由

マディー・ウォータースをはじめ、多くのブルーズメンがこの曲を歌った。
この曲が多くの黒人を熱狂させた。熱狂したのは黒人だけではない。
ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズが、自分のバンド名に使い、この曲の存在を世界中に広めた。

この投稿でも取り上げたが、自由は手に入れるのも、守るのも命がけなのだ。

これは全く僕の憶測であるが、ブルーズマンたちは自由を「いい女」に見立て、命がけで手に入れようとしたり、守ったり、手に入らぬ悲哀を歌ったのではないだろうか。

自由を大切にしようじゃないか。

本当に大事にしようじゃないか。


    Rollin’ Stone

    Well, I wish I was a catfish,
    Swimmin in a oh, deep, blue sea
    I would have all you good lookin women,
    Fishin, fishin after me
    Sure ‘nough, a-after me
    Sure ‘nough, a-after me
    Oh ‘nough, oh ‘nough, sure ‘nough

    I went to my baby’s house,
    And I sit down oh, on her steps
    She said, “C’mon in now, Muddy
    You know, my husband just now left
    Sure ‘nough, he just now left
    Sure ‘nough, he just now left
    Oh Lord, oh well, oh well

    Well, my mother told my father,
    Just before hmmm, I was born,
    “I got a boy child’s comin’,
    Gonna be, he gonna be a rollin’ stone,
    Sure ‘nough, he’s a rollin’ stone
    Sure ‘nough, he’s a rollin’ stone”
    Oh well he’s a, oh well he’s a, oh well he’s a

    Well, I feel, yes I feel,
    Feel that I could lay down oh, time ain’t long
    I’m gonna catch the first thing smokin’,
    Back, back down the road I’m goin’
    Back down the road I’m goin’
    Back down the road I’m goin’
    Sure ‘nough back, sure ‘nough back

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