アメリカのメディアからBBキングが2015/5/14(木)にラスベガスの自宅で亡くなったというニュースが流れてきてる。
切ないな。
僕はブルーズギターを弾きはじめてこの方二十数年になる。
一応歌も歌う。
エレキギター片手にブルーズソングを歌うとなると、そりゃぁもうBBキングに影響されないわけがない。
京都の烏丸今出川にあったBackBeatというライブハウスで、毎月のようにBBキングの曲も歌ったもんだ。
「The thrill is gone」というBBキングの大ヒット曲がある。
その曲は僕も毎月必ず歌った。
文字通りスリルがなくなったことを歌う。簡単に訳すとこんな感じ。
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スリルがなくなった。お前は俺に酷いことをした。
スリルはなくなった。俺は生きてるが、寂しい思いだ。
スリルはなくなった。いい暮らしを求めて去っていった。俺は全てを終わらせられるだろう。
スリルはなくなった。俺はついにお前の呪縛から開放され自由になった。
あとは、お前の幸せを祈るだけだ。
スリルという危険な女が自分を振り回し、そして去っていく。
去っていったあいつを思い返して歌っているのかと思っていた。
先日ローリングストーンズのバンド名の由来にもなった「Cat fish Blues」について僕なりの想像をしたブログを書いたのだけど、BBキングの死去に触れて改めて歌詞を読み返してみると、なんだか違う気がしてきた。
調べてみると、この曲は1951年にロイ・ホーキンスだそうだ。
この年、カンザス州のオリヴァー・L・ブラウンは、娘を白人学校に入学拒否されたという件で教育委員会を告訴した。
これを皮切りに黒人公民権運動が広がっていくことになる。
BBキングは「どのコンサートでもこの曲は必ずステージ歌うんだ。」と語っていたという。
そしてこの歌の最後で彼はかならずこう歌っていた。
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All I can do is wish you well. (俺にできることはお前の幸せを祈ることだけだ)
BB ありがとう。