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オートバイのテクノロジーはまだまだ乗馬に追いついてない(ライダーデビュー 妄想余談編)
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バイクにまたがるようになって、オートバイとライダーの関係は、乗馬に非常に近いのだなぁと思うようになりました。

単純に人間から見た場合のバイクの乗車姿勢が乗馬姿勢と非常に近いので、そのように思ったんですね。

人類がいつから乗馬をしていたのかはわかりませんが、歴史は相当古いので、人と馬の相性は力学的観点からもとてもいいのだと思います。

その乗馬を模倣したような姿勢で乗る乗り物ですからオートバイは力学的にも人との相性はいいのだと思います。実際乗っていても、自動車とも自転車とも違う不思議な、乗り物と人間の関係があるようで、身体への負担が意外に少ないことに少し驚いています。

オートバイに乗るということは乗馬の延長線にあるんだろうなと勝手ながら考えています。

では、オートバイは乗馬の進化系なのだろうか。

まずは、この話題の動画を見てみましょう。
アメリカの掲示板で話題になった、馬vsオートバイによる樽回りレースの動画です。

ちょっと感動しちゃいますね。

オートバイの馬力がどの程度あるのかはわかりませんが少なくとも数十馬力はあるでしょう、一方で馬のほうはというと人を乗せてる分ハンディ背負ってますので、いささか安易な発想ですが1馬力以下でパワースペックは馬のほうが遥かに劣るはずです。。

ところがスペックで遥かに劣る馬がオートバイと互角に勝負し、最後にかろうじて逃げ切って勝ってしまいます。

このレース映像でわかることは、最後の直線でオートバイが馬力にものを言わせて互角の勝負だったようですが、樽回り箇所では完全に馬に負けているということです。

4脚が独立して推力(前進する力)・制動力(止まろうとする力)と旋回力(進行方向を転回する力)を発揮して動く馬に対して、両輪で制動しつつ、前輪で旋回し後輪で推進するオートバイでは、小回り性能に差があるのは実は当たり前のことなんですね。

このレースでは単にどちらが早くゴールインできるかを競っていますので、結果だけを見てどちらが優ってるor劣ってるという見方で見てしまいますが、実はとっても面白いテーマが隠されてるように思います。

最近の自動車はエンジンのみの単一駆動源で動くものから徐々にモーターとセンサーを組み合わせた複合的な駆動システムへと進化しています。これに対してオートバイはいまだに駆動源をエンジンのみとしており、時代とともにパワー追求から省エネへと変化はあるものの、機構的に大きな変革はありません。安全性能の向上はABSの搭載有無程度の進化しかないように思います。

車体の傾斜・路面の滑り度合い・路面状態の把握などの危険察知は全てライダーが行います。

そんなの当たり前だと言ってしまえばそれまでなのですが、実は乗馬の場合は馬が判断していたりします。

つまり、安全に走るという点では乗馬のほうが、まだまだバイクに勝るということなのだと思うのです。上に挙げた動画で馬がバイクに勝つ所以がそこにあります。

実に面白いことです。

もし、走路の傾斜・車体の傾斜・路面の滑り状況・荷重量・風圧、など走行に影響をもたらすありとあらゆる状況にリアルタイムに応答して操縦を補助する駆動システムを可動部各所に搭載して運転全体をより積極的にサポートするようなオートバイが登場したら、この樽回り競争でバイクは馬に勝てるかもしれません。

そして、そのオートバイはきっと今までのオートバイとは比べ物にならない高い安全性を実現するんじゃないでしょうか。

更には、バイクメーカーだけではなく、センサーやモーター、更にコンピューティングも必要とされ、幅広く産業の活性化につながるかもしれません。

大排気量のパワフルなバイクの魅力は捨てがたいですが、小排気量ながら力強くかつ安全に走る日本ならではのバイクが登場してきたら面白いだろうなぁ。

 - オートバイ-motercycle, 雑記-diary

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