【糖質制限をはじめた経緯】
昨年の5月から糖質制限。
3月ころから通院治療しだした、とある病気を克服するための健康法として取り組みはじめた。
10ヶ月の糖質制限生活に一区切りつけるタイミングとなった。
そこで今までの成果を振り返るブログをシリーズで書いてみようと思う。
きっかけはインフルエンザ
カフェとしてはまさかの繁忙ピーク時であるゴールデンウィークのまっただ中に、インフルエンザを患い臨時休業5日間することになった。
たくさんのお客さんに来てもらえる絶好機に床に臥すほど悔しいことはない。
そもそも、なぜそのようなことになったのかというと、それが3月ころから通院治療しだした、とある病気が発端だった。
花粉症から副鼻腔炎。更には喘息を発症
昨年の今頃は花粉症があまりにもひどく、耳鼻科にお世話になってたのが、花粉症から副鼻腔炎に至っているという診断となり、大量の薬を常用することになってしまった。
薬治療では不十分なため副鼻腔の手術が必要、8月に実施するスケジュールで、それにむけて治療することとなった。
医師に花粉症の根本的な対策を尋ねても、先天的なアレルギー反応だからアレルゲンを避けるしか方法はない。つまりマスクする以外に対策はないと言う。
そうして、通院生活を送ったのだが、薬を飲めども飲めども花粉症の症状は治まらない。
それどころか、喉まで炎症が広がり、挙句の果てに喘息の診断を受け、ステロイド剤の吸引までしなければならなくなる。
通院2ヶ月の5月になるころ、例年ならとっくに花粉症の症状もおさまっているはずが、喘息と蓄膿の症状が治らない。
そして、ついにゴールデンウィークに多量の薬物服用からくる免疫低下によるインフルエンザ感染となってしまった。
喉と鼻の専門医院に通っているにも関わらず、患部が悪化するとはどういうことなのか?
根本治療を模索し、行き着いた糖質制限
通院治療とGWの臨時休業、8月の手術実施時の体制準備などで、逸失する利益を試算するとおよそ100万円。
しかも痒いだの痛いだのしんどいだの苦痛まで伴っているのだ。
これは、おかしいと思い始めて、調べに調べた。
そうして出会ったのが糖質制限だった。
過剰な糖質摂取による血糖のコントロール不良がいかに人体に有害であるかを知った。
糖尿病のみならず癌などの重大な疾患から、鬱や蓄膿などの深刻な病、肥満や冷性・イライラなどの健康障害にいたるまで、ありとあらゆる健康問題に悪影響を及ぼす、とんでもない有害因子であるというのだ。
糖質制限の可能性
糖質制限は、それまでの常識にとらわれず積極的に健康法を追求する医師たちにより、科学的根拠に基づいて主張されている原因療法である。
僕はその中でも糖尿病とアトピーの専門医である京都高雄病院の江部医師のブログを読みあさり、確信を深めた。
①医学的根拠
本来人間の体は脳に必要な糖質をタンパク質を分解して生成する糖新生というシステムを持っている。
逆に血液中に糖質が過剰にある時にはインシュリンを分泌し、脂肪に変換して蓄積するシステムがある。
精製された糖は直接的に血中にとりこまれやすく、過剰に血糖値が上がり、インシュリン分泌による脂肪蓄積が発生するだけでなく、細胞組織破壊や様々なホルモン分泌を影響的に狂わせてしまう可能性がある。
更に血糖コントロールのシステムが慢性的に狂いだすと、果ては糖尿病などの重大疾患へと展開する危険もあるという。
②歴史学的根拠
米や小麦などの我々が摂取している炭水化物の多くは、火や道具を利用した加工と調理をしなければ口に入れられない。
文明前の人類は狩猟と採集による食料調達をしており、糖質の大量摂取が始まったのは700万年の歴史のうち農耕開始の1万年程度である。
更に直近の50年間の糖質摂取は農業技術・食産業の発展・流通インフラの整備により、それまでの699万9950年間と比べて過剰と言わざるを得ない。
特にこの2点は僕のそれまでの健康に対する考え方を大きく転換させるのに充分だった。
確かに、皿洗いをしていても、もっとも手こずるのはご飯のこびりつきだ。
手洗いしようが食洗機洗いしようが熱湯洗いしようが一番洗い落としにくい。
胃の中でも処理に手こずっているだろうことは容易に想像がつく。
どうりで胃酸過多が発生するわけである。
糖質制限 10ヶ月目のレポート リンク